哺乳瓶やおもちゃを消毒したり、これまで以上に掃除に気を遣ったり、赤ちゃんがいると何かと衛生面には気を遣いますね。赤ちゃんの生活空間であるお部屋の空気も気になりませんか?今回は、抵抗力が弱く刺激に弱い赤ちゃんのために、ぜひ用意してあげたい空気清浄機の選び方をご案内します。

まずは適用床面積を見よう!

気になる機能がたくさんあるかもしれませんが、空気清浄機選びの基本はまず、適用床面積を見ること。

お部屋サイズより適用床面積が大きいものを選ぼう

「うちのリビングは12畳だから12畳用でいいわよね!」

はい、確かに間違ってはいません。しかし、空気清浄機の特徴を考えると、お部屋の広さより大きめサイズを選ぶことをおすすめします

適用床面積とは、日本電機工業会が定める「自然換気回数1の条件の時、粉じん濃度1.25㎎/㎥の空気を、30分で0.15㎎/㎥(ビル衛生管理法で定める数値)まできれいにできるお部屋の広さ」のこと。カタログに記載されている適用床面積は、新品のフィルターで計測したもの時の数値です。

しかし、一般的に使用に伴いフィルターには粉じんがたまり目が詰まってくるのが普通です。

フィルターが詰まってくると、空気の清浄力が落ちるのは想像できることと思います。そして、フィルターの交換時期の基準は、フィルターの能力が50%まで落ちた時となっています。よって、フィルター交換時期には本来の半分ほどの清浄力しかなく、適用床面積の半分ほどしかきれいにできていないことになるのです。そのため、お部屋の広さより大きめサイズを選ぶのが適当なのです

加湿機能を使うならもっと大きめサイズを

さらに、昨今の空気清浄機についている加湿機能をしっかり活用したいとお考えならば、もっと大容量のものが必要になることがあります。加湿空気清浄機には、空気清浄運転時の適用床面積と加湿空気清浄運転時の適用床面積が分けて記載されています。特に木造の和室においた場合、適用床面積は加湿時に空気清浄時の半分以下になるものがほとんどです

気流をチェック

せっかく空気清浄機を購入しても、空気清浄機周辺の空気だけをキレイにするのでは意味がありません。置いたお部屋全体の空気を、どれだけきれいにできるかが大切です。

隅々まできれいにするには、適切な気流設計が必要

空気清浄機は吸引した空気をフィルターでろ過することで、空気をきれいにします。そのため、どれだけ汚れた空気を吸い込み、どれだけお部屋の隅々まできれいな空気を届けられるかがポイントです。そのためには、お部屋全体の空気をきれいにするための気流設計がカギになります。

吸引力や風量は参考に

各メーカーが、よくアピールしているのが吸引力。「吸引スピード○倍」や「ワイド吸引」など見かけます。たくさん空気を吸引すれば、よりお部屋の空気がきれいになるように感じます。

しかし、吸引力と隅々まできれいな空気を届ける力は違います。いくら吸引力があっても清浄器周辺の空気だけをきれいにしたのでは意味がありませんから、吸引力はお部屋の空気が効率よく循環していることが前提になります。

また、風量アップとアピールしている製品も見かけます。風量は循環させることができる空気の量。決して、きれいな空気の提供量を表しているのではありません。参考程度に留めましょう。

メーカーこだわりの気流

空気清浄機のお部屋の空気を撹拌する力はそれほど強くありません。お部屋の隅や遠い場所の空気をきれいにするために、各メーカーのこだわりが気流設計に見てとれます。

背面から吸引するものは、前面からの吸気では死角となる部分の空気まできれいにしてくれます。赤ちゃんのことを考えると注目したいのは、床上30cmの空気を強力吸引してくれるもの。ねんね期・お座り期・ハイハイ期、いずれも赤ちゃんの生活空間は床に近いところにある上、大きなハウスダストや花粉など重いものは床にたまる傾向にあります。

気流を活かすために

空気清浄機の選び方からちょっと離れますが、せっかく購入した空気清浄機を活かすためには、置く場所に注意してください

適用床面積や気流設計にかかわらず、家具など空気の循環を妨げるものを置くと、きれいにできない部分ができてしまいます。加えて、長方形のお部屋ならば、長さが短い辺にあたる壁際に置くことがポイントです。前面にある空気をきれいにするのは得意ですが、空気清浄機の横の空気は苦手とする傾向があります

空気清浄機の機能をみよう!

空気清浄機を見てみると、魅力的な機能がいっぱいで迷うかもしれません。どのような機能に注目して選べばよいのでしょうか。

除去機能にはそれほど差がありません

現在、店頭に並んでいるある程度のスペックの空気清浄機(目安として2万円~ぐらいでしょうか)の除去機能には、それほど差がありません。ホコリやウイルス、雑菌、カビ、ダニ、花粉、PM2.5、ペットに由来するものなど、ほとんどの空気清浄機が対応しています。脱臭機能も同様です。

空気清浄機の除去機能はフィルターに起因することが多く、除去機能はすなわちフィルター機能と考えることができます

注目したいイオン機能

メーカーによって呼び名はいろいろですが、イオン機能を搭載している空気清浄機がいくつも出ています。イオン機能が搭載された空気清浄機は、空中に浮遊しているものだけでなく、壁や家具、床などに付着しているウイルスやカビ、雑菌や臭いを除去・抑制してくれます。何でもお口に入れたがる赤ちゃんのことを考えると、イオン機能が付いた空気清浄機がおすすめです。

ほしい機能をチェック

タイマー機能や留守そうじ運転機能、エアコン連動機能など、ぜひ、欲しいと思う機能があれば、優先的にチェックしておきましょう。赤ちゃんがいるお家は、チャイルドロック機能はチェックしておきたいところです。今は大人しく必要を感じなくても、将来、やんちゃになるかもしれませんし、何より子供の安全のためですから。

加湿空気清浄機の加湿機能

発売中の高スペックのもののほとんどに加湿機能がついています。加湿量のカタログ値を見ると、本家の加湿器と同じくらいの力を持っています。加湿空気清浄機に搭載されている加湿機能のほとんどが、気化式という加湿方式です。濡らしたタオルからじんわり水分が放出されるイメージで、即効性には欠けます。

加湿とともにやや冷たい空気が出てくることがあります。湿度を保つためにはつけっ放しが基本となります。

メンテナンスも考えよう

赤ちゃんがいる生活は何かと忙しくお金もかかるもの。購入後のメンテナンスの手間暇とコストも考えておきましょう

高性能で集じん能力が高いということは、それだけフィルターが汚れるということ。フィルターは日々の定期的なメンテナンスと、寿命による交換が必要です。加湿空気清浄機には、集じんフィルターと脱臭フィルター、加湿フィルターの3つがついています。その他、加湿に関係するカートリッジの交換が必要な機種もあります。

フィルターは5000円程度から1万円程度のものがあり、頻繁な交換を必要とするものはそのコストも軽視できません

メンテナンス性は意外とメーカーや機種によって差があります。使い捨てフィルター採用&10年間フィルター交換必要なしというものから、定期的なフィルターの洗浄が必要なものや2年ごとのフィルター交換が必要なものもあります。汚れたフィルターではせっかくの空気清浄機も力を発揮できませんので、メンテナンスができそうかどうかチェックしてからの購入をおすすめします。

その他、空気清浄機選びのポイント

産後ママにとって、赤ちゃんが寝ている時間は貴重です。そのため、音に敏感になりがちです。空気清浄機の音は「強」で運転してもエアコンの室内機と同等レベルですが、より音が小さいものにこだわるならば、電気(イオン)式の空気清浄機がおすすめです。国内メーカーの製品は、ファンを回して空気を吸い込むファン式です。そのため、ファンの回る音がします。電気式は、集じん力はやや劣るものの音は静かです。

発売中の空気清浄機を見てみると、それぞれ特徴を出しているものの、性能において決定的な差となるものは見当たりませんので、迷ったらデザインや移動のしやすさなどで選ぶのも一つの方法です。高機能の空気清浄機は意外と大型で、リビングに置くと存在感もありますのでデザインも重要な要素です。

また、空気をきれいにする性能に大きな差はありませんので、価格重視で決めるのも否定しません。パワーがある、イオン機能がついている、加湿機能がついているものは価格が高くなる傾向にあり、シンプルなものほど安い傾向にあります。

ただし、安い空気清浄機ほど頻繁なフィルター交換が必要になる傾向があるので、トータルコストにもご注意ください