子供の教育方法は人それぞれですが、どんな親もわが子が頭の良い子に育って欲しいと思うもの。早期教育の盛んな都心部に住んでいると凄く実感します。

英才教育や早期教育という言葉がありますが原体験という教育方法をご存知でしょうか?

頭の良い子に育てたいなら原体験をという教育者もいます。この原体験とはどんな教育方法なのか、どんなメリットがあるのかを詳しくご紹介します。

原体験と早期教育とは?

原体験とは五感を重視した直接体験の事を指します。

8歳までの子供に自然の中で遊び「視覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」「聴覚」の五感に加え思考力や判断力、表現力を身につけさせます。

一方早期教育とは未就学の乳幼児に対し早期に教育を開始することで、一般的にはその年齢の学習内容とされているものよりも上レベルのものを学ばせたり、音楽や芸術、スポーツなど一定の才能を伸ばすために教育することを言います。よく使われる言葉では英才教育とも呼ばれます。

原体験のメリット

現代の社会で求められるのは暗記力や計算力などの知識ではなく、自分の学んだことを生活にどう生かすか、想定外のことが起きた時にどう臨機応変に対応するかといった力が求められています。そういった力をどのように身につけるか、大人は子供たちにどのような教育をしていけばいいのか考えなければいけません。

「頭の良い子」も良いですが、これからの社会では「地頭の良い子」が必要とされてきます。

この「地頭の良い子」とは人間力指数(HQ)の高い子の事。知能の指数であるIQだけ高ければ良いという時代は終わったのです。HQの高い子は社会の中で生きていく為の能力も高く自ら未来を切り開く力を持っています。

このHQを鍛えるには幼少期の原体験が重要になってくるのです。

原体験には大きく分けて「水の体験」「木の体験」「草の体験」「石の体験」「土の体験」「火の体験」「動物の体験」「ゼロの体験」の8種類があります。

屋外の活動で子供たちが楽しみながら、成長しながら人間力を鍛えられる、それが原体験の大きなメリットです

8つの原体験の意味

水の体験
水の温度や感覚、泳いだり足がつかなくなるなどの経験。
木の体験
木に触れたり匂いを感じたり自然の生命力を感じます。
草の体験
草の匂いを嗅いだり木の実を食べてみたりするなどの経験。
石の体験
石に触れる、投げるなど素材の違いや重さ、形などを実感します。
土の体験
土に触る、掘る、ミミズが出てきたりなどの体験。
火の体験
火をつける、消す、マッチを扱ってみたりたき火をしたりしながら、火のありがたみと怖さを学びます。
動物の体験
動物とのふれあいを通して生き物への愛情、思いやり、命の尊さを学びます。

ペットを飼うと老いや病気で死んだ時はとても悲しいですよね。悲しい体験はなるべくさせたくないと思うのが親心ですが、その悲しみを乗り越えることによって学べることはたくさんあります。ペットを飼わなくても、牧場や動物園へ行き、触れ合うのも良いですね。動物はたくさんのことを私たちに学ばせてくれます。

ゼロの体験
人間の力ではどうすることも出来ない自然を経験する事です。真っ暗な闇や暑さ、寒さ、風、雨など自然の恐怖と人間の小ささを実感させ畏敬の念を抱かせます。

また現代は24時間やっているお店や自動販売機が溢れているので喉がカラカラ、お腹がペコペコという体験はあまりしたことがないと思います。満ち足りている世の中だからこそ、それに慣れてしまわないように極限状態を経験しておくこともゼロ体験の一つです。

原体験の取り入れ方

一概に原体験をしなさいと言われても、火の体験や水の体験、ゼロ体験などは子供だけでは危険が伴います。過度な干渉、過保護は無用ですが、大人と一緒に楽しみながら取り入れていくのが重要です。

原体験を子供に上手く体験させる方法としてはキャンプがオススメです。

キャンプは周りの人と協力しなければ出来ませんし、自然相手なので突然雨が降ったり風が強まったりと全て予定通りにいくとは限りません。そういった経験が子供を成長させるのです。キャンプであれば8つの原体験を効率良く経験させることができます。

例えばキャンプに行ったら、まずテントを張りますよね。テントは皆で協力しなければ張ることができませんし、草や土などと触れ合いながら進めていきます。キャンプ場が森であったり、川や滝が近くにあれば、木の体験や水の体験、石の体験も出来ます。またキャンプでご飯を作る作業は火の体験もできますし、食べ物の大切さも学べます。

いつも家で手伝いをしない子であっても、キャンプでの炊事を手伝えば毎日食べてる食事のありがたみがわかりますし、魚などを素材から調理すれば生き物の命を頂いているという認識も生まれます。

このような自然の中での様々な経験を幼少期に体験させることで、子供の脳を鍛えます。大人は、これらの知識を一つ一つ教え込んでいくのではなく、子供の関心や興味を膨らませるような指導が必要になってきます。安全を見守ることも大切ですが、できるだけ子供の自由な発想や行動を見守ってあげましょう。

最後に

子育てに正解はあるかと聞かれると答えはNOです。

田舎暮らしでは当然に体験できることが、都会の子はできない。なので、「地頭の良い子」には差がないのかもしれません。

これが正しい、あれが間違っているということは決してありませんが、時代とともに求められる人というのは変わっていきます。知識をつけることはもちろん大切ですが、原体験を通し人間力を鍛え、何事も諦めず自ら考え工夫する力はとっても重要ですよね。