どんなに若くて健康な女性でも、卵子が新たに作られることは二度と無いということをご存知でしょうか。卵子は胎児の時に作られたものが全てであり、その数は思春期から始まる排卵の度に失われ少なくなっていきます。そのため、年齢を重ねるごとに卵子の老化・劣化が進み、女性の身体にいろいろなダメージをもたらします。

今日は、そんな卵子の老化によって引き起こされるリスクや対処法について調べてみました。

卵子が老化する理由

女性が生理の度に毎回排卵している卵子は、生まれた時の200万個から一か月毎に約1000個ずつ減少していくと言われています。

卵子の元となる細胞は、新たに作られることはありませんので、卵子は加齢に伴い徐々に老化が進んでいきます。女性が35歳を過ぎたあたりから、卵子は25000個程度に減少され、形も20代では綺麗な円形だったものが段々といびつになり、機能も低下していくのです。

また、加齢だけでなく喫煙や偏った食生活も卵子の老化を早める要因となっているようです。

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卵子の老化を早めるもの

卵子の老化は、一番の理由として加齢が挙げられますが、その他にも喫煙や偏食、睡眠・運度不足といった良くない生活習慣も大きく関係しています。

中でも、大きな要因であると言われるタバコには約数千種類の化学物質が含まれており、それが卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌量を減少させると言われています。

また、その中の約40種類ほどの発がん性のある有毒物質が、卵細胞を死滅させてしまうことも分かってきました。

更には、喫煙していない人に比べて喫煙している女性の方が閉経する時期が5年から10年早くなるといったデータも上がっています。こうしたことから、女性の喫煙は卵子の老化を早めて質を低下させるだけでなく、不妊や流産のリスクをも高める要因となっているのです。

卵子の老化によるリスク1

加齢や生活習慣による老化現象に伴い、綺麗な円形だった卵子は徐々に楕円やいびつな形に変わっていきます。卵子の形がいびつになることで、細胞分裂や受精・着床ができにくくなると言ったリスクが生じ、年齢が上がるごとに自然妊娠の確率は低下していきます

加齢による妊孕性の変化

また、卵子の老化により、妊娠しても途中で流産してしまうリスクが高まることも分かっています。これは、卵子が老化する過程で、何らかのダメージにより胎児の染色体異常が起きるからだと言われていますが、無事に出産を迎えられたとしても赤ちゃんが染色体異常が原因の先天性疾患である可能性もあるのです。

 

加齢による卵子の数と質の変化

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卵子の老化によるリスク2

ある研究結果によると、喫煙者が生んだ赤ちゃんの卵巣を調べたところ卵子の数が著しく少なく、また精子の元である精祖細胞も減少していたそうです

このことから、母親の喫煙はお腹の中にいる赤ちゃんを不妊体質へと導く恐れがあることが分かってきます。また、妊娠中だけでなくそれ以外の期間でも喫煙は女性に大きなダメージを与えていることをご存知でしょうか。

タバコに含まれる有害物質は10年から15年は体内に留まるだけでなく、一日の本数が多ければ多いほど更に残留期間を伸ばしていきます。

つまり、禁煙したらすぐに妊娠体質になることもなく、「子供が欲しくなったら禁煙しようかな」といった甘い考えでは望んだ時に妊娠することが難しくなるのです。

卵子が老化しているか知る方法

卵子の老化を知るには、自分の生理周期をきちんと把握することが大切です。毎朝、婦人体温計で体温を計り管理していくと、次の排卵日までの計算も容易になり一石二鳥です。自分の周期をきちんと把握した上で、いつもとは違う月経周期になった場合は、楽観視せずに医師に相談しましょう。

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卵子の老化を防ぐ6つの対処法

身体を温める

「冷えは万病の元」と言われるように、冷えによる身体の機能低下は卵子の機能低下にも繋がっています。女性は男性に比べ筋肉が少なく、基礎代謝も低いことから冷え性になりやすいと言われています。

身体の血行を良くすることで免疫力や代謝力を上げて、有害物質や老廃物をスムーズに排出できるように促していきましょう。

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抗酸化力をあげる

活性酸素が増えると卵子の質が低下していきます。タバコやアルコールに精神的ストレスは、活性酸素を発生させる要因にもなりますので気を付ける必要があります。

抗酸化力を上げるために、バナナやキャベツ・大豆食品などの抗酸化作用のある食べ物を摂りいれたり、禁煙や禁酒・軽めの運動をするなど生活習慣を改善していきましょう。

有酸素運動でアンチエイジング

卵子の老化を防ぐために、アンチエイジングに効果的な有酸素運動をしていきましょう。有酸素運動は、酸素をたっぷり摂りながら行う運動であり、代表的なものにウォーキングやヨガがあります。

ウォーキングは思い立ったら手軽に始められるとして男女共に人気の高いスポーツですが、アンチエイジングとリラックス効果が両方得られるヨガは女性に大変人気があります。

睡眠を十分とる

睡眠時に分泌される成長ホルモンは、卵子の質の維持にも大きく影響しています。成長ホルモンが良く出る時間帯は22時から3時頃だと言われていますので、その間に就寝するように心がけ、スムーズな成長ホルモンの分泌を促していきましょう。

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婦人病や性病の予防

子宮内膜症などの婦人病や、クラミジアや淋病などの性病は、卵子の老化を早めるだけでなく子宮にも多大な影響を与えます。将来、不妊になるケースもあるので、予防と検診は必要不可欠です。ひどい月経痛や性器に違和感を感じたらすぐに受診しましょう。

もし恥ずかしかったら、事前に郵送検査を受けてみる方法もあります。

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体重管理をする

肥満は卵子に良くないと言われていますが、無理なダイエットは月経を止まらせる恐れもあるので大変危険です。自分の身長に合った体重をしっかり把握して、標準体重を維持していくように心がけましょう。

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最後に

いかがでしたか。こうしてみると、卵子の劣化を防ぐことは健康と美容にも役立つことが分かりますね。これらは決して難しい課題ではなく、毎日の暮らしに少し取り入れていくだけで随分と変わってきます。栄養のバランスが行き届いた食生活に、軽い運動や十分な睡眠を心がけるだけで卵子だけでなく身体の元から老化を防ぐことができます。

あなたも今日から、卵子のアンチエイジング生活を始めてみませんか。

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追記

卵子が老化してしまうということをお伝えしましたが、「卵子の老化」が始まっても、そこで産めなくなるわけではありません。しかし、加齢に伴うリスクについては知っておいてください

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