腹帯のメリットを紹介

腹帯とは妊婦がお腹に巻く帯として一般的に知られていますが、そのルーツは帯祝いという江戸時代からの儀式から由来したものであると言われています。

帯祝いとは妊娠5カ月目の戌の日に安産を祈願して腹帯を巻く儀式です。腹帯は岩田帯とも呼ばれ、妊娠5カ月目の安定期に入り目立ってきたお腹を保護するとともに、岩のような丈夫な赤ちゃんをという願いから腹帯は岩田帯とも呼ばれています。

一般的に、腹帯は安産祈願の神社に出かけ安産を祈るときに使われますが、お参りの際だけでなく、妊娠中に腹帯を巻く習慣もあります。

伝統儀式から生まれた腹帯の習慣ではありますが、これには様々なメリットが存在します。

現代医学からみたメリットとは?

腹帯のメリットには、お腹を固定し正しい姿勢を保つ効果、冷え性防止、お腹への衝撃を緩和、出産後の妊娠線を予防、妊婦・母親としての自覚を高めるなどのメリットがあると言われています。

このように医学的なメリットがあるだけでなく、心理的・社会的な多角的なメリットが存在するといわれていますが、いくつかをここでは紹介します。

さまざまな角度から見たメリットとは?

日本では、腹帯を巻くことで、従来から胎児の位置を安定させる効果が有ると言われ、重宝されてきました。米諸国の国々では腹帯の習慣はなく、日本独特の文化です。

腹帯をすることで腹部を保護する効果あるということについては、一部の医学者達から言われています。

腹部の保護であれば腹帯でなくても洋服等で対応できるのではないか、腹帯に固執する必要はないのではないかと思われるかもしれませんが、そうではありません。

服と共に腹帯をすることで、より赤ちゃんのいるお腹を手厚く守る効果があります。

江戸時代から現在まで腹帯の習慣が残る理由には、やはりそれなりにメリットがあるからなのです。

昔は腹部の保護という理由だけで推奨されてきた腹帯ではありましたが、近年その意味が問い直されています。

胎児・母体への直接的な影響だけでなく、心理的な効果や周囲へのアピールという間接的効果があるのではないかという説もあります。

つまり、腹帯を巻くことで妊婦自身が妊娠していることをより意識し、母子意識を高める効果があり、また、妊婦自身が腹帯を巻くことで、お腹と胎児に気を遣う生活を送ることができるのではないかということがメリットとして言われています。

腹帯をすることでお腹を目立たせ、社会の中で自然と妊娠をアピールすることになり、妊婦としての社会の中で大切に扱われることにもなるでしょう。

電車の中で腹帯が見えたら、優先座席でなくても席を譲られることが増えるでしょう。

このように、腹部の保護だけでなく心理的・社会的な意味を持つ腹帯には様々な効果・メリットがあり、現在まで腹帯の文化が日本では存在します。

腹帯は単なる儀式から生まれた民間信仰のものではありません。時代を超えて受け継がれ、日本の社会の中で、独自に発展してきた妊婦が子供の為に着る帯こそが、腹帯なのです。

母体の身体的保護だけでなく、メンタルや社会的意味を総合的に考慮され、お母さんになる人が子供の為にできる初めての仕事が腹帯をつけることなのです。

このように、妊婦として子供の為にできる初めての愛情表現が、腹帯です。

また、生まれてくる赤ん坊のためだけでなく、腹帯は、これらから出産を控えるお母さんにとっても、メリットがあります。

もちろん妊婦さんの体調と妊娠時の季節にもよりますが、腹帯をすることで冷え性を防止するというメリットもあるといわれています。

妊娠中は姿勢の変化で血行が悪化したり、ホルモンバランスの崩れで体温調節がうまくいかなくなり冷え性になりやすい状態となります。

体の冷えは妊婦には大敵で腰痛や便秘、産後の母乳の出に影響するといわれています。

また赤ちゃんにとっても、逆子や胎児の成長、切迫早産等の可能性を高めると言われており、冷えは妊婦に大敵です。

このように冷えをから妊婦を守るために腹帯は、冷え性を防ぐというメリットがあります。

また、出産後の妊娠線を予防する効果があると言われています。

古臭いと切り捨てるかは、あなた次第

古くからの伝統・習慣として踏襲するか、腹帯を付けずに生活するか、それは一人ひとりの妊婦、それぞれの家庭次第の判断になります。

もちろん、妊婦の状態によっては腹部を圧迫すべきでない場合もあるので、妊婦さんは医師や助産師に必ず相談して自己責任の下で腹帯の着用を決めなければなりません。

もし、体調的に問題がないのであれば、妊娠して不安な妊婦の気持ちを和らげる心理的効果も期待できる場合があるので、不快感やこだわりがなければ、一度、腹帯を試してみるのも良いかもしれません。

直接的な母子の保護と心理的・社会的なサポートと、伝統に裏付けられた効果を実感する腹帯を試してみることは、妊娠中と産後のお母さんにとって、そして新しく生まれてくる命にとって、有意義な選択になるかもしれません。

 

時期で異なる腹帯の位置

最後に腹帯の位置は時期によって変わりますので、わかりやすい参考動画を紹介しておきますね。

 

さらし腹帯の巻き方(初期~中期)

さらし腹帯の巻き方(産前~産後)

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